フリーペーパーとは、無料で配布されるメディアのため内容が面白ければ読者を獲得することは
非常に容易となります。無料で配布しているということは読者が購入している分けではないので
別な収益が必要となります。
フリーペーパーの主な収益は、広告やコンテンツの一部を特定の企業からお金を頂いて作っていると
いうことになります。
今回、フリーペーパーを収益化するために必要な知識として、作り方の手順や発行するための
費用および収益をどのように上げるのかについて紹介していきます。
フリーペーパーを作る際に重要なこと
フリーペーパーを作るために重要なことは、フリーペーパーの強みを作ると言うことになります。
その強みとは何かというと読者が読みたい情報があるかどうかになります。
つまり、フリーペーパーのコンセプトを決めて、どのようなコンテンツをどのような読者に
提供していくかということが非常に重要だと言えます。
フリーペーパーは無料で配布されるので、読んで頂くのにお金が発生しないことは強みとなりますが、
フリーペーパーに掲載される情報が面白くないと読まれなくなります。このことをご理解頂いた上で、
フリーペーパーを作るために発行コストと収益について紹介させて頂き、その後フリーペーパーを作るために
必要な手順があるので紹介していきます。
フリーペーパーの発行コストについて
フリーペーパーを発行する際に、以下の要素を考える必要がございます。
フリーペーパーをカラーにするのか白黒にするのか、もしくは2色にするか
フリーペーパーを印刷する色によって料金が大きく変わります。
以下のような順番で料金が高くなります
カラー印刷 > 2色印刷 > 白黒印刷
カラー印刷が一番高く、白黒印刷が一番安いです。
フリーペーパーの形状をどうするのか?
新聞のようなダブロイド紙にするのか、雑誌のようなフリーマガジンにするのかで料金が変わってきます。
発行されたいフリーペーパーのコンセプトに合わせて決めると良いとも思います。
フリーペーパーのサイズを決める
どのサイズにするかを決めて下さい。誌面が大きいほど印刷費用も
上がりますが、読者に対するインパクトも上がります。
ページ数を決める
ページ数が増えれば増えるほど印刷費は上がっていきます。
部数を決める
発行部数が増えるほど、トータル的な印刷費用はあがりますが、以下のようなメリットがあります。
メリット1:
広告料金を上げられる。部数が増えるほど、1広告枠当たりの広告料金を上げるコトができます。
メリット2:
フリーペーパー当たりのコストが下がります。部数が増えるほどフリーペーパー単位でのコストが
下がっていきます。
そのため、広告収益を見据えながら印刷費用を見ていく形になります。
具体的な印刷費用については以下を目安にしてくださいませ。
例として、16ページのフリーパーパーにおいて、以下のようになります。
1万部:45万円(@45円/フリーペーパー)
2万部:65万円(@32.5円/フリーペーパー)
参考:https://ca-cr.com/category/free.html
フリーペーパーにおける収益源
フリーペーパーで売上を上げていくための方法は、以下の3つとなります。
収益方法①:広告として出稿してもらう
フリーペーパーに広告を出稿してもらうことが収益源のひとつになります。
クライアントとしては、以下の視点で広告を出稿するかどうかを検討しております。
・読者が読みそうなコンテンツがあるフリーペーパーかどうか
フリーペーパーに掲載される情報源が面白くない場合、読者が手に取って読む可能性が
低くなります。相対的に広告も見られないだろうと判断されます。
・フリーペーパーのどこに掲載されるか
フリーペーパーに広告を掲載する場合、フリーペーパー自体は読まれても
広告を見られるかどうかを広告主は気にします。そのため、広告紙面の場所をどこにするかも
非常に重要となります。このことについては、目次の対向に広告を掲載したり、特定のページについては、
見開きの片面を広告、もう片面をコンテンツとするなど工夫することができます。
・部数が何部で本当に配られているか
広告費と部数の兼ね合いをクライアントは見ております。そのため、既に発行されている
フリーペーパーを参考にして部数と広告費から相場を知ることが重要となります。
発行部数に対して、どれくらいの方が読んでいるかという実配布数を気にしますので、
その説明にロジックを組み立てておく必要がございます。
収益方法②:タイアップを一緒に実施する
コンテンツを編集タイアップとして企業に購入してもらいます。
純粋な広告よりも編集部が作成する記事としての広告となるので、読者に読んでもらえる可能性が
更にあがります。そのため、広告主と媒体、読者のwin-winな関係になる可能性が高いです。
ただ、媒体全体としてテイストがあるので、事前に広告主と話し合う必要がございます。
収益方法③:イベントを開催する
フリーペーパーの発行に合わせてイベントを開催するという収益方法もございます。
この場合、媒体を告知するスペースとして、広告出稿して頂く企業様にはブースにも出店頂き、
広告とイベントのブースの両方で収益を上げることができます。
イベントに参加するというニーズは極めて高いので有望な収益源になる可能性が高いです。
フリーペーパーを作るのに必要な手順
フリーペーパーの作り方として以下の手順を参考にされると円滑に制作することができます。
ステップ1:テーマを決めて、読者層を決める
フリーペーパーに掲載したい情報等をイメージしながらテーマを決めて下さい。
テーマを決めたら、どのような方が読みそうかを考えて下さい。
この際、重要なことは読者層をある程度絞ることです。絞りすぎると読者の数が減ってしまい、
後ほど書きますが、広告費に影響してきますので、このバランスで考える必要がございます。
ステップ2:掲載するコンテンツを決める
先ほども書きましたが、テーマを決めて、掲載するコンテンツを決めます。
この段階では、ページ数などを気にせずにブレスト的に考えると良いアイディアが出てきます。
ステップ3:台割りとページ数を考える
掲載するコンテンツが決まれば、何ページほど必要か考えてください。
このページ数を考えるときに、合わせてフリーペーパーのサイズも考える必要があります。
そして、コンテンツに必要なページ数が見えてきましたら、発行費用もイメージしながら、
台割りをしていきます。その際、広告をどこに置くのかも考えて下さい。
読者の興味が切れないような導線を考えるのと同時に、広告が見られるようにどこに設置するのかを
じっくり考える必要があります。
ステップ4:デザインを仮決めする
どのようなデザインにするのかを決める必要がございます。フリーペーパーは無料で配布されるので、
表紙をパッと見たときに読みたいと思わせる必要があるので、
表紙に掲載するタイトルとサブタイトルおよびデザインをどうするかを考えて下さい。
ステップ5:配布ルートを決める
フリーペーパーを配布するルートを決める必要がございます。
想定している読者がどこにいつも居るのかを視野に入れて配布ルートを考えて下さい。
代表的な配布ルートは以下になります。
・お店に設置してもらう
※自分たちの媒体コンセプトやテイストに合う店舗をリストアップして
お願いをしていきます。店舗にラック設置を保有している会社があり、
その会社に費用を払って依頼することもできます。
・駅や交差点などで手配りする
※行政の許可などが必要となります。
・ご自宅にポスティングしていく
自分たちで行うこともできますが外部のポスティング会社に依頼することもできます
ステップ6:収支計画と発行費用のバランスをシミュレーションする
数社に見積もり依頼して発行費用を把握して下さい。また、デザインを外注する場合は、
その費用も見積もりをする必要がございます。その費用をもとに、
広告がどれくらい獲得しないといけないのかを考えて下さい。
ステップ7:広告営業活動と制作の発注
ステップ6までの事前準備をもとに、実際に広告主に営業していきます。新規で発行される場合、
表紙イメージが分かるようなサンプルなどが必要になってくるケースもございます。
広告営業の受注状況によってステップ2~6を見直す必要も出てくる可能性もございます。
そのため、ステップ2~7までを行き来しながらフリーペーパーの発行計画を
ブラシュアップしていくことができます。
フリーペーパーの収益に関するまとめ
フリーペーパーは無料で配布されるので手に取ってもらいやすい媒体です。
そのため、読んで頂く工夫をするとともに、魅力的なフリーペーパーを作り、
読者と広告主の両方を引きつける必要があります。
今回、フリーペーパーの収益に関するお話だけでなく、作り方についても紹介させて頂きました。