朝日新聞は、株式会社朝日新聞社により、日本全国で刊行されています。
朝日新聞社は、東京に本社を置き、国内【北海道、大阪、愛知(名古屋)、
福岡(福岡市、北九州)】に5つの支社を有しています。
そして、国内に222の拠点と海外に31の支社をもっています。
社員数は4,460人、昨年の売上は約3.9億円の企業です。(2018年9月1日現在)
今回、朝日新聞へ広告をご検討される際に、必要とされる情報(読者層、閲覧率、広告料金など)について紹介します。
朝日新聞の読者層は?
朝日新聞は、朝刊・夕刊合わせると、約779.2万部発行されております。
日本全国の普及率は10%です。
中でも大都市圏への到達率が高く、首都圏の到達率は23.7%、
関西圏の到達率は19.1%となっており、
大都市圏において、およそ4人に1人に新聞が届けられています。
※参照資料:『朝日新聞 媒体資料 DATA FILE 2018-2019』 P4より
幅広い年齢の読者に購読されており、他紙の読者と比較すると、「経営・管理職」、
「給料事務・研究職」などのホワイトカラー層の
読者(朝日:28.8%、他紙:24.2%)が多く、
特に最終学歴が「大学・大学院」である読者(朝日:43.4%、他紙:29.7%)は
他紙の約1.4倍となっています。
世帯金額資産(朝日:2,138万円、
他紙:1,708万円)においてもその差が表れており、
他紙より世帯金額資産の多い層へ広告が届きやすいことが分かります。
また、日経新聞などの他の新聞と併読する読者も一定数おり、
日経新聞の読者数を100としたとき、
朝日新聞と日本経済新聞を併読している購読者は15.3%となります。
そのため、朝日新聞に広告を出稿すると、
15.3%の日本経済新聞購読者に広告が届きます。
毎日新聞の場合、朝日新聞と購読している読者は19.2%ととなり、
朝日新聞に広告を出稿すると、19.2%の毎日新聞の読者をカバーできます。
※参照資料:『朝日新聞 媒体資料 DATA FILE 2018-2019』 P4より
朝日新聞の部数は?
朝日新聞の総発行部数は、779万部(朝刊:595万部、夕刊:184万部)となり、
各版の発行部数は次のとおりです。
東京や大阪を中心とした都市部での発行が多いです。
【東京本社版】438万部(朝刊:332万部、夕刊:106万部)
【⼤阪本社版】233万部(朝刊:169万部 、夕刊:64万部)
【⻄部本社版】 56.5万部(朝刊:52万部、夕刊:4.5万部)
【名古屋本社版】 38.6万部(朝刊:32部 、夕刊:6.6万部)
【北海道⽀社版】 13.5万部(朝刊:11万部、2.5万部)
朝日新聞の閲覧率・閲覧時間
朝刊と夕刊、それぞれの閲読率(閲読時間の分布)は以下のようになります。
朝刊と夕刊の閲読時間の傾向は朝刊の方が、閲読時間が長いと読み取れます。
朝刊の平均購読時間は25.4分となり、夕刊の平均購読時間は15.1分です。
朝刊の方が接触時間が長く、
閲読率(朝刊:77.4%、夕刊:62.6%)が高く、広告が届きやすいと推測できます。
平日の6時~8時、早朝の移動時間や支度を行う時間が朝刊を最も購読する時間です。
朝日新聞で広告を出稿するなら朝刊の方が接触時間が長いので、
広告が届きやすいことが分かります。
※参照資料:『朝日新聞 媒体資料 DATA FILE 2018-2019』 P12より
朝日新聞の広告
朝日新聞で広告を出稿する場合、記事下、テレビ面、一面、
求人、ユニット広告など様々な広告枠から広告を出稿できます。
また、エリアや朝刊・夕刊のいずれかも選択することもでき、
掲載だけでなく、新聞オリコミ(チラシ配布)といった方法もあります。
ここでは、『記事下』、『オリコミ』について紹介します。
他の広告枠・広告料金については、以下のサイトをご参照ください。
https://adv.asahi.com/ad_info/ad_rate/ (『広告朝日 広告掲載のご案内』より)
記事下
記事下で出稿する場合、朝刊と夕刊のどちらに広告を出稿するか、
全国又は指定されたエリア内(各社版)で広告を掲載するのか選択できます。
広告を掲載する場合、朝刊と夕刊のいずれに先述の通り、
朝刊の方がメディア接触時間が長いため、
夕刊の広告料金の方が安く設定されています。
記事下の広告枠の中でも注目度の高い記事である社会面の記事下に掲載する場合、
広告料金が1.1倍~1.3倍ほどになります。
また、広告の掲載枠を指定する場合、別途料金が必要です。
(第1社会面・第2社会面:50.8万円、スポーツ面:10万円など。
詳細には、上記のURLをご参照ください。)
下記の広告料金表は、1cm×1段あたりの広告料金です。
さまざま広告枠が設けてあるので、広告予算と相談しながら、広告を検討できます。
※参照資料:『朝日新聞 広告料金表2018』P2より
オリコミ
新聞を届けるときに新聞と一緒にチラシを封入して届けることができる広告手法です。
各エリアの新聞販売店の配達員が
朝日新聞を購読している家庭へ1件1件手渡しで配布しているので、
商材と相性のいいエリアに絞って無駄打ちの少ない広告展開が可能です。
朝日新聞の場合、一都3県の世帯カバー率は58.3%(2017年9月現在)となっており、
半数以上の世帯へアプローチできます。
予めチラシの用意がある場合、最短1週間ほどで実施できます。
一都3県で配布する場合、
A4普通紙1枚あたり3.3円(税別)~4.8円(税別)となっています。
近畿での配布の場合、
A4普通紙1枚あたり2.9円(税別)~4.0円(税別)となっており、
配布エリア毎にチラシ1枚あたりの配布料金が異なります。
詳細は以下のサイトをご参照ください。
https://www.asaori.co.jp/cms/wp-content/themes/asahi/pdf/pricelist.pdf
(株式会社朝日オリコミ 折込広告料金表《東京、神奈川、千葉、埼玉》)
https://www.ao-osaka.co.jp/service/pdf/pricelist.pdf
(株式会社朝日オリコミ大阪 新聞折込広告料金表
《大阪、京都、兵庫、奈良、三重、和歌山、滋賀》)
朝日新聞広告賞
朝日新聞社では、『朝日新聞広告賞』という優れた新聞広告を
表彰する広告コンクールを1952年より実施しています。
これまでに66回(2018年11月現在)実施された歴史があり、
新人クリエイターの登竜門とも呼ばれている賞でもあります。
『朝日新聞広告賞』は、大きく3つの部門に分かれており、
実際に掲載された広告を対象とする「広告主参加の部」。
2015年に設立されたクリエイターによる賞レース、
企業の課題を解決できる広告物であるかを競う「一般公募の部」。
誰でも投票参加でき、「一般公募の部」と「広告主参加の部」、
それぞれで最も得票数の多い作品を表彰する「朝日新聞読者賞」。
これらの3部門から構成されています。
。
2017年度は、『朝食とポンジュース』という
株式会社えひめ飲料の課題に応えた森久瑠美さんの作品が
企業の課題を解決できた広告を取り上げる
『一般公募の部』でグランプリを獲得しました。
※参照:『えひめ飲料による課題《朝食とポンジュース》』
http://www.asahi-aaa.com/backnumber/2017/index.html
『独創的であるか』『広告出稿目的にかなっているか』
『その反響』『季節感や時事などの話題性」これらの評価基準に、
『SNSなどで拡散したくなるか』という
新しい基準が設けられてた『広告主参加の部』では、
2017年9月22日に全30段で出稿したSMAPの元メンバーが
所属する株式会社CULENの全30段広告が頂点に立ちました。
※参照:『芸能事務所CULEN 全30段広告2017年9月22日掲載』
http://www.asahi-aaa.com/backnumber/2017/advertiser_index.html
最も得票数の多かった「朝日新聞読者賞」では、
株式会社トンボ鉛筆の全30段広告が
宮坂和里さん、山中幸代さんの広告物が表彰されました。
※参照:『トンボ鉛筆による課題《TOMBOWの文具のブランド広告》』
http://www.asahi-aaa.com/backnumber/2017/dokushashou_index.html
他にも過去に受賞したユニークな広告が下記のURLのから閲覧できます。
この機会に、企業の課題に応えるユニークな広告作品の深みを体感してみてください。
『朝日広告賞 入賞作品 バックナンバー』http://www.asahi-aaa.com/backnumber/
まとめ
朝日新聞は、最も配布部数の多い新聞であり、
最終学歴が大卒以上のホワイトカラー層が多い新聞です。
都市部でのエリアカバー率は特に高く、
世帯単位でみた東京圏のエリアカバー率は50%以上となっています。
また、天声人語などの人気のコンテンツや年に1度の広告賞実施により、
クリエイターだけでなく、
読者の広告に対する関心も高いので広告実施後の反響が期待できます。
朝日新聞の配布ネットワークを活用した版ごとの掲載や
オリコミの配布といった商材と相性のいいエリアに絞ったアプローチも可能です。
広告枠も豊富なので、予算と相談しながら広告を出稿することができます。
この機会に朝日新聞で広告出稿を検討されてはいかがでしょうか。