エリアマーケティングにおいて、最も重要なことは、
『そのプロモーションが対象エリアのターゲットをどの程度カバーできるか?』という点です。
一昔前まではエリアカバー率の高さから新聞折込の実施だけで
高い反響を期待できるという潮流がありました。
近年では、新聞新聞の発行部数が減少し、「新聞未購読世帯」が増えたため、
新聞のエリアカバー率も減少傾向にあります。
一般社団法人日本新聞協会の調査によると、2000年の1世帯あたりの新聞の発行部数は、
1.13部であり、1世帯に1部以上の新聞が届けられていました。
2017年度の調査では、2000年の1世帯あたりの新聞の発行部数は0.75部となり、
新聞のエリアカバー率は約40%まで下がっております。
(https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php)
このような社会背景から、新聞オリコミを補完する、
エリアマーケティングに活用されるメディアとして最も注目を集めているのが、
フリーペーパーを活用したオリコミ広告です。
その中でも特に、
一般家庭へポスティング配布される地域情報誌(フリーペーパー)が注目されています。
ここでは設置型のフリーペーパーやチラシの新聞折込にはないポスティング配布の
フリーペーパーの強みと広告出稿したクライアント様の成功事例を紹介させて頂きます。
余談ですが、エリアマーケティングについて知りたい方は
「エリアマーケティングを成功されるには!エリアマーケティング分析ポイント、
手法・プロセス、分析ツール、参考事例を厳選」にアクセスしてくださいませ。
学習塾クライアントの集客課題
今回、紹介する学習塾のクライアント様は、夏期・冬期講習における新規獲得に課題がありました。
学習塾・習い事は、教室の場所が決まっているため、
限定されたエリアでのプロモーションを求められる業界のひとつです。
また、幼稚園~高校生のいる家庭に情報を届けられるメディアであることも考慮する必要があります。
学習塾を利用する幼稚園~高校生の子供がいる家庭ならば、
30~40代の世代の保護者が中心になるので、
これまではファミリー層の家庭へ網羅的にチラシを配布できる新聞折込だけで新規を獲得できました。
しかし、新聞未購読世帯の増加や中心となる読者層の高齢化から、
新聞折込だけでは30~40代の世代の保護者へ広告がリーチしづらくなり、
新聞折込だけでは、これまでのような効率のよい新規獲得が難しくなっていました。
今回のクライアント様も、学習塾の近隣のエリアで新聞折込を実施したものの、
あまり良い結果が得られず、
新聞オリコミ・ホスティングに代わる新しいメディアで広告を検討していました。
媒体選定理由:直接自宅に投函されること
今回の学習塾のクライアント様がフリーペーパーでチラシ配布を実施された理由は、大き3つあります。
1つ目は、この媒体がポスティング配布で届けられる媒体であったためです。
ポスティング配布のフリーペーパーは、媒体がポストに直接投函されるので、
自宅のリビングに持ち込まれやすく、読まれる可能性が高いからです。
また、ポスティングで配布されるフリーペーパーで折込チラシを実施する場合、
市町村などの単位でのセグメントができるので、
クライアント様の商圏を考慮した無駄打ちの少ない広告展開が可能です。
今回の事例では、フリーペーパーの配布エリアから各教室の商圏をエリアセグメントで抽出し、
中心読者層もファミリー層とクライアント様のターゲットとも合致していたので、
高い広告反響を期待できました。
媒体選定理由:媒体が精読される可能性が高いこと
2つ目は、このフリーペーパーが地域に紐付いた身近な情報を発信している媒体であったためです。
この媒体は、創刊から10年以上の歳月を経ており、
地域でお馴染みのフリーペーパーとして地域住民に広く認知されていました。
掲載されている内容も地域のオススメスポットやイベント情報、
地域ゆかりの著名人にフォーカスした特集記事といった新聞で
取り上げることのできない地域の細やかな情報発信に特化した媒体でした。
毎号、エリア内の生活に紐付いた身近な情報が発信しているので媒体の閲読率も高く、
高い広告接触率を期待できました。
媒体選定理由:エリアカバー率が高いこと
3つ目は、このフリーペーパーが他社のどの媒体よりも
エリアカバー率が高いフリーペーパーであったためです。
この媒体のエリアカバー率は、85%以上とその地域で配布されているフリーペーパーで
最もエリアカバー率が高い媒体であるという特徴がありました。
また、ポスティング配布のフリーペーパーの場合、新聞購読者・新聞未購読者、
住まいが一戸建て・マンションなどといった地域住民の特徴に縛られず、
一般家庭のポストへ網羅的に媒体が配布されます。
そのため、エリアカバー率が最も高い媒体で広告を実施すれば、
配布エリア内で最も効率のよいエリアマーケティングを実施できるため、
この媒体で折込広告が実施されました。
広告結果
結果、このエリアカバー率の最も高いフリーペーパーで折込チラシを2万部配布したところ、
各教室の商圏内で効率よくチラシを配布でき、新聞折込より高い広告反響の獲得に繋がりました。
この結果が担当から高く評価され、春期・夏期・冬期の講習で毎回広告を出稿するようになりました。
また、このフリーペーパーで広告を出稿された学習塾のクライアント様の中には、
5年以上継続されているクライアント様が多数いっしゃるとのことです。
エリアマーケティング事例「学習塾」まとめ
【広告主】
学習塾のクライアント様
【案件】
長期休暇時の特別講習における新規獲得
新規メディアを活用した広告展開
【活用メディア】
エリアカバー率85%以上の地域情報誌
【エリア】
神奈川県横浜市
【ターゲット】
ファミリー層
【結果】
新聞折込より高い広告反響の獲得から、春期・夏期・冬期の講習で毎回必ずの広告出稿に繋がる。
他にも、このフリーペーパーで広告を出稿された学習塾のクライアント様は多く、
5年以上継続されているクライアント様も多数いっしゃるとのこと。