企業マーケティングで当たり前のように活用される「DM(ダイレクトメール)」。
しかし、その定義についていまいち理解できていないという方もおられるのではないでしょうか。
ここでは、ダイレクトメールとeメールの違いや、
それぞれのメリット・デメリット、目的別の使い方なども解説していきます。
ダイレクトメールやeメールでのマーケティング展開中の方も、
ぜひそれぞれの特性についてご覧になってください。
ダイレクトメールのメリットとデメリット
そもそもDM(ダイレクトメール)とは、どのような定義を持つのでしょうか。
ここでは、ダイレクトメールについての定義について触れて参ります。
ダイレクトメールとは、個人宛や法人宛に商品案内やカタログなどを
送付する方法により販促活動を行う手段のことです。
ダイレクトメールは、DMと略され使用されています。
たまにダイレクトメールそのものが「Eメール」を送付する販促方法として、
勘違いをされている方が多いですが、これは間違いです。
あくまでも、カタログやパンフレット、Eメール、
最近ですとLINEによる販促などを総じてダイレクトメールと言います。
ダイレクトメールのメリット
ダイレクトメールのメリットですが、以下の3つが挙げられます。
・デザイン性があり視覚に訴えることができる
・伝える情報量が多い
・開封率やレスポンスにつながりやすい
まず、ダイレクトメールと言っても商品カタログやパンフレット、
封筒、冊子などに様々なデザインがあります。
見た目を重視し、顧客を引きつける立体型の封筒なども以前よりも増加していますよね。
このように、Eメールとは違い視覚に訴える効果を持つのも、ダイレクトメールの特性と言えます。
また、冊子やカタログなどはEメールとは違い、一度に多くの情報を掲載できるのも特徴です。
これにより顧客は、知りたり情報にアクセスでき、販促効果も上がります。
開封率やレスポンスについても、ダイレクトメールに商品サンプルや
割引クーポンを導入することで数々の施策を実施できます。
また、あらかじめターゲットを選定しておくことで、地域や年齢、
性別などを絞って販促できるのもメリットの1つです。
ダイレクトメールのデメリット
ダイレクトメールのデメリットですが、以下の3つがあげられます。
・コストがかかる ・開封されないことも多い ・送付するまでに時間がかかる |
ダイレクトメールでのマーケティング施策は、デザインにより工夫を加えられる反面、
印刷費や発送作業などにコストがかかり割高になりやすいです。
Eメールでの施策であれば、メールを送信するだけですのでコストがほとんどかかりません。
また、封筒や圧縮ハガキの場合に、顧客が興味をそそる
ダイレクトメールでないと開封されない可能性もあります。
「手書き風にする」、「立体型にする」などなんらかの工夫が必要です。
ダイレクトメールは、企画から発送までに時間がかかるというのもデメリットでしょう。
デザインをどうするのか、キャッチコピーをどうするのか、
印刷から発送までを考慮しても最短で1〜2週間はかかります。
念入りに準備する場合には、1ヶ月以上かかる場合もあり、
タイムリーな訴求をする場合には、事前の準備が欠かせません。
Eメールのメリットとデメリット
Eメールでのマーケティングとは、その名の通りEメールに新商品のご案内や
お得なお買い物情報を掲載し、送付することで販促する手段のことです。
それでは、メリットとデメリットをみていきましょう。
Eメールのメリット
Eメールで販促を行うことのメリットは次の通りです。
・コストが割安 ・タイムリーに訴求できる ・どれくらい効果があったのか可視化できる |
まず何よりも、Eメールでのマーケティングを行う場合、コストが圧倒的にお安いです。
ダイレクトメールのように、印刷代や梱包代、発送料金がかかりません。
1日何千通送信したとしても、
ダイレクトメールのようにコストを気にすることなく訴求できます。
また、ダイレクトメールでは企画から発送までに最短でも1週間程度の時間がかかりました。
しかし、Eメールであれば事前にメールの内容さえ準備しておけば、
いつでもベストなタイミングで送信可能。
つまり、Eメールだからこそ、タイムリーな訴求ができるのです。
さらに、Eメールとインターネットを連動して、アクセス解析を行えば、
どのくらい効果があったのか効果測定も可能なので非常に便利。
Eメールのデメリット
続いて、Eメールでのデメリットは次の通りです。
・開封されない可能性が高い ・迷惑メールに仕分けされることも ・ターゲット範囲が狭い |
Eメールのデメリットですが、顧客が件名を見ただけで、
必要ないと感じれば開封することがありません。
つまり、お客様に必要な情報を届けることができないのです。
また、Eメールでの販促がしつこいと顧客が迷惑メールに仕分けてしまう可能性もあります。
そうなると、次の販促が全く顧客に届けることができない悪循環に。
Eメールのターゲット層によっては、ご自宅にインターネットの環境がない方もおり、
それらの層には訴求できないこともあります。
まとめ
ダイレクトメールとEメールでの訴求方法は、
それぞれに全く異なるメリットとデメリットが存在していました。
それぞれの特徴をしっかり理解して、
適切に運用することが、費用対効果を高めるヒントにつながります。
ぜひ、これらを意識してダイレクトメールとeメールをご活用してくださいませ。