バナー

今更きけない、エリア広告を展開できる広告手法の特長、メリット・デメリット、活用事例を紹介

#広告コラム

最終更新日:2023年05月31日

エリア広告とは、地域密着でビジネスを展開している事業主が
見込み客を地域限定して訴求して集客できる広告となります。

ここでは、「今更きけない」と題して、エリア広告の概要からさまざまな広告手法と、
そのメリット・デメリットまで詳しくお届けします。

 

エリア広告とは

エリア広告とは、あらかじめエリアを限定して広告を展開して
見込み顧客を集客するマーケティング手法になります。
たとえば、フリーペーパーへの広告出稿、店舗内でのチラシ配布、新聞オリコミ、
ポスティングなどが該当します。
これらのリアル媒体を展開しながら、スマートフォンの位置情報を活用して
エリアを絞り込んでバナー展開すると全体的な反響があがるという例も出てきております。

エリア広告を展開できる広告手法とそのメリット・デメリット

ここでは、エリア広告の手法やそれぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

新聞オリコミ

新聞オリコミとは、新聞オリコミチラシのことです。
古くからエリア広告に導入されている手法の1つで、
新聞購読客に配達される新聞の中に広告媒体が折り込まれています。

新聞オリコミのメリット

①配布地域を絞り込むことが可能
新聞という媒体の特性上、新聞販売店ごとに配達エリアが決まっています。

総務省が無料で公開している「国勢調査」の統計データを活用すれば、
範囲・年齢・性別・世帯構成・非就業者世帯・住宅所有など、あらゆる分類で統計を取得できます。

たとえば、ファミリー層が多く住むエリアにだけ、
子育て世代におすすめの家政婦サービスの
チラシを配布するなどの絞り込んだマーケティングが可能。

②事前に配布日の指定ができる
新聞は、休刊日を除き、毎日各世帯へ配達されます。
その関係で、事前にオリコミチラシの配布日を決めることも可能。

たとえば、セール開催日が毎月第二土曜日だとすれば、
その日付で配達してもらうことで見込み客との接点を作れます。

新聞オリコミのデメリット

①ターゲット層を詳細に絞り込めない
新聞オリコミは、統計データなどから、ある程度家族が多く住むエリアなどの絞り込みは可能ですが、
対象とするエリアに家族向けのオリコミチラシを配布したからといって、確実に届くとは限りません。

新聞オリコミという特性上、想定していたエリアにはシニア層の購読割合が高いことがあるためです。

②他の広告に埋もれてしまう場合もある
新聞オリコミというマーケティング手法は、多くの企業が利用します。
中には、同じようなターゲットに訴求する同様の広告も存在します。

つまり、競合が多く配布している広告の中に自社の広告が埋もれてしまう可能性が高いのです。

 関連まとめ
折込広告(オリコミ広告)とは?料金相場と効果

 

ポスティング

ポスティングとは、
その名の通り見込み客のポストへチラシやハガキ等の広告を直接配布することを指します。

ポスティングのメリット

①スピーディーな販促が可能
ポスティングは、チラシさえあればすぐに実施できるというメリットがあるため、
よりスピーディーにマーケティングが可能。

②自社で配布すると広告費が不要になる。
チラシさえあれば配布できるポスティングにかかる予算は、印刷代と人件費などです。

あらかじめターゲティングをしっかりと行えば、印刷代は最低限で済みますし、
人件費に関しても自社でまかなうこともできます。
外部に外注すると新聞オリコミよりも高いこともございます。

③狙ったエリアにダイレクトに訴求
ポスティングは、事前にターゲティングさえしっかりされていれば、
より詳細なエリアを絞りこみダイレクトな販促が可能です。
特定のエリアに対して制約なく絞り込んでチラシ配布が可能になります。
ただ、例えば、タワーマンション、戸建て住宅など、
ポスティングがNGとなっている物件が増えているため、注意が必要となります。

ポスティングのデメリット

①そのままゴミ箱の可能性も
ポスティングは、チラシを直接ポストで配布できるのがメリットなのですが、
配布した先の住民に興味のないチラシの場合、あまり見ずにゴミ箱行きの場合もあります。

事前にターゲティングを実施しても、
確実に住民から必要とされるサービスや商品であるとは限らないため、ポスティングにも工夫が必要です。

②嫌なイメージをもたれる可能性も

住民によってはポスティングそのものを嫌い、お断りシールなどが貼られている場合もありますので、
住民とトラブルになって会社のイメージが低下することは避けなければなりません。

フリーペーパー

フリーペーパーとは、スーパーやドラッグストアなど街中の至るところで手に取れる
無料の雑誌やタブロイド紙などの紙メディア総称のことです。

フリーペーパーのメリット

①地域密着情報を掲載しているので、精読率が高い
フリーペーパーに掲載されている情報は、地元に関数内容が多いです。
そのため、ネット上でも探せない情報が多いため、精読率が高いです。
そのため、そこに掲載する広告に対する反応率は非常に高いです。

②費用が安い
フリーペーパーは、数万円の費用で何万部も発行されます。
広告枠サイズによっては想定していた広告費より安くすむケースがあり、費用対効果が高いです。

チラシを用意して、ポスティングをする場合と比較してもリーズナブルにマーケティングが展開可能です。

③属性に応じたターゲティングが可能
フリーペーパ-の中にはエリア密着型だけでなく、ターゲットに特化した媒体もございます。
育児ママを対象としたものや富裕層向けのもの、シニア向けなどがございます。

育児ママの場合には、幼稚園や保育園にて配布され、富裕層向けの場合には、
富裕層が多く居住するエリアに配布されます。
また、富裕層向けフリーペーパーの中には、
ポスティング配布がNGなタワーマンション居住者にも配布されるため、高い反響を期待できます。

このように、属性に応じたターゲティングが可能なのです。

フリーペーパーのデメリット

①競合他社に埋もれてしまう
フリーペーパーは、当然のことですが競合他社も出稿しています。
同じ業態の競合が紙面に数多く集まるわけですから、
掲載枠の大小やデザインなども考慮しないとその中に埋もれてしまいます。
そのため、クリエイティブやオファーに工夫が必要となります。

②発行サイクルにて日刊がほとんどない。
新聞と違って毎日発行されるわけではありません。
媒体によっては、毎週、隔週、月1回など発行サイクルは様々になります。
そのため、期間の短いキャンペーンを告知するときにフリーペーパーを活用することをおすすめしません。

 関連まとめ
フリーペーパーとは?その種類、配布場所、人気ランキングのフリーペーパー11誌を紹介

 

ルートメディア

ルートメディアとは、見込み客が日常でよく利用する店舗などで行う販促方法のこと。
たとえば、幼稚園や保育園で園児とその家族が利用する日用品や、
飲料などのサンプリングを行う。
また、温泉施設の利用客を対象に新発売のコスメのサンプリングを実施するなどです。

ルートメディアのメリット

①店舗・施設単位でセグメントができる
ルートメディアの最大のメリットは、さきほどもお伝えしましたが
見込み客が普段利用する店舗や施設単位でセグメントができるということ。

たとえば、富裕層がよく買い物に来店するスーパーで富裕層向けの商品を販促する、
週末疲れを癒しに訪れる温泉施設やスパでコスメや健康器具をサンプリングするなどです。

③複合的なメディアミックスにより反応率を上げることができる
ルートメディアは、単にサンプリングだけでなく、店内デジタルサイネージ、
リーフレット設置など様々な広告を展開することが出来ます。
スタッフから一声かけてもらいながら
サンプリングしてもらうと反応率が上がるという実績も出ております。
また、取り組みの仕方によっては、
アンケート用紙も一緒に配布して後日郵送で送っもらう仕組みによって
サンプルの使用感や購買意欲の向上に関するデータを取得することができます。

ルートメディアのデメリット

①指定するエリアに店舗がないという可能性がある
ルートメディアのデメリットとして、
エリア広告を実施したいエリアに店舗が少なくて実施できない可能性がございます。
ある程度のエリアで実施しないと広告展開ができないため、
超境域エリアにて展開することは非常に難しい可能性がございます。

②店舗内で複合的に広告を展開する場合、企画力が必要になる。
店舗内で複合的に広告展開をする場合、
各広告のシナジーを活かして展開しないと高い効果を上げることができません。
そのため、高い企画力が必要となります。外部の広告会社に頼るのか、
もしくは自社でプランナーを雇用して企画を考える必要がございます。

ジオターゲティング広告

ジオターゲティング広告とは、
スマートフォンやタブレットに搭載されている「GPS機能」の位置情報をもとにして、
「店舗周辺の見込み客」や「過去に店舗周辺に来店した顧客」に
広告を配信するマーケティング手法のことです。

ジオターゲティング広告のメリット

①少ない費用でリアルタイムに販促できる
ジオターゲティング広告は、スマホの位置情報などから
現在そこにいるユーザーに向けてリアルタイムでWeb広告を配信できるのが最大の特徴です。

つまり、DMやチラシにように広告にかける印刷代や費用がかからず、
比較的取り組みやすい金額で販促を開始することができます。

②滞在先の過去情報を利用した広告配信も可能
ジオマーケティング広告は、
過去そこにいたユーザーまでの情報を活用して広告配信をすることが可能です。

たとえば、位置情報をもとにあるユーザーが周辺のエステ店へ来店することが多いから、
近隣のエステ店やフィットネスクラブなど競合の広告を配信しようなどと設定をすることができます。
配信エリア X 過去履歴から最適な広告を展開することが可能となります。

ジオターゲティング広告のデメリット

①配信設定が細かすぎると配信されにくい
ジオターゲティング広告は、店舗周辺5km圏内にいる人に広告を配信するなど、
今そこにいる人へのリアルタイム広告配信が可能です。
ただ、配信設定を細かくしすぎてしまうとそもそも配信されにくくなります。
このあたり注意が必要となります。

 関連まとめ
スマホの位置情報を活用したジオターゲティングによる広告の特徴、そのメリット・デメリットと成功事例を紹介

 

エリア広告の活用事例

ここでは、エリア広告手法別の活用事例についていくつかご紹介させていただきます。

フリーペーパーにて前年度比で売上120%を達成した事例

電鉄沿線駅をはじめとした主要スポット約400ヶ所で設置配布されている
フリーペーパーを活用して反響をたたき出した事例になります。
この媒体は、沿線でお出かけや暮らしに関連する話題を45年以上提供している媒体であるため、
地元で親しまれているフリーペーパーとして認知度が高いです。
ファッション店舗がクーポン付きの広告をこの媒体で出稿した結果、
『前年度比120%の売上』の結果を出しました。顧客獲得数は、200件以上となります。

(情報提供元:広告媒体情報「スタートライズメディアカタログ」

ルートメディアにて美容室にスカルプシャンプーを配布した事例

完全オーガニック素材を活用したスカルプシャンプーを各美容室に配布し、
お客様の担当美容師から手渡しで配布する事例です。

サンプルを担当美容師からお客様に手渡すことで、
商品を手にとるハードルが下がりますし、安心感が生まれます。

また、美容師にもスカルプシャンプーを使用した感想を伺えるため、
使用者とお客様の両面から貴重なご意見をうかがえるのがメリット。

(出典:28ルートサンプリングガイド
https://routesampling.info/results_sampling/page8/6069_results.html/

ジオマーケティング広告で来店コストを129円にしたスーパーの事例

スーパーなどでは、従来特売日などに新聞オリコミチラシなどを配布し、
多くの集客を行なってきました。現在でもチラシによる広告効果は高いものの、
若者世代を中心にチラシ離れが進んでいるのも事実です。

そこで、デジタル広告では来店にいくらかかり、その投資効果はどの程度なのか検証を実施。

その結果、店舗周辺へのリアルタイム配信の効果が見込めると判明し、
来店コストは1,000円以下を達成。さらに来店単価も129円にすることができました。

(出典:Cinarra Systems Japan 株式会社 https://cinarra.co.jp/blog/1361/

まとめ

一昔前まではエリア広告=新聞オリコミでしたが、新聞部数の急激な減少によって、
エリアを限定する広告にはさまざまな手法が生まれております。
店舗内でのサンプリングおよび販促活動、フリーペーパーへの折込チラシ、
フリーペーパー、ポスティングなどのリアル媒体から、
スマートフォンの位置情報を活用したジオターゲティング広告などになります。
既存の媒体での集客で効果が下がってきましたら、
今回紹介している手法でもご検討されるのはいかがでございますでしょうか。

Relation関連記事

More articlesその他の記事